働き方が多様化しないのは派遣のせい
スポンサーリンク
どーも、榊原(@ms_rebirthink)です。
これを見てびっくりしました。。。
経験者として、突っ込みどころが満載なので
問題提起のためにも書いておきます。
ちなみにぼくは、
派遣の「仕組み」にはすごく肯定的です。
ただ、企業の派遣の「使い方」には否定的です。
派遣は安定か?不安定か?
必ず話題になる、安定・不安定説。
個人的には、どーでもいいと思ってます。
というのも、今の時代の安定とは
収入源を分散させることであり、
1つの組織から給料をもらうのは
派遣だろうが正社員だろうが変わらないから。
副業やダブルワークについても、
派遣・正社員で変化はない。
派遣で来る人の副業を認める組織は
正社員に対しても認めているところがほとんどだ。
派遣は自分の希望の仕事を選べるのか?
記事から引用します。
1人の人の周りには常に16個ぐらい仕事が紹介されて、派遣会社同士で勧誘し合っている状態なので、派遣社員は、自分の希望を踏まえて、次の仕事を選ぶこともできます。
希望がある程度かなえられるのは、
勤務地、勤務時間、あとせいぜい時給ぐらいでしょう。
一番大事な業務内容は選べません。
なぜなのか?
ほとんどの企業にとって、派遣とは人件費を
下げるための手段でしかなく、かつ採用に保守的で
抽象化スキルがゼロだから。
派遣を雇う=任せたい仕事が決まっているため、
そこにマッチする即戦力(ただしオーバースペックは除く)が
欲しいと考えている。
つまり、応募職種の範疇を超えた仕事ができる人は煙たがられる。
派遣の品格は、完全にフィクションです。
おかしな話だが、経験がある(しかも担当に言われた)から事実だ。
また、現場担当者が仕事の因数分解ができない人が多く、
AとBの仕事を経験しているから、
そこの共通項であるCの仕事もできる、という思考にならず、
Cを専門で経験していないからダメ、となる。
さらにいうと、業種の経験があっても、
業界経験がないとNGと言われることもある。
つまり、これまで経験してきた仕事を
そのまま派遣でもやるならば問題ないが、
異業種の仕事をやろうとすると、基本的に難しい。
正社員と違い、育成コストをかけないため、
基本的に経験を求めるものばかりだからだ。
記事では、正社員のデメリットを以下のように
書いているが、派遣も同じですよ。
これは見方によれば、1つの会社で勤務しているより、安定しているといえるのではないでしょうか。1つの会社で長年勤務していても、その会社に万一があれば、その人は、次の仕事のあてがないまま失業してしまいます。また、自分の希望している仕事や環境でもないのに、次のあてがないため、我慢して働き続けている人も多いと聞きます。
派遣の仕組みの良さを企業がつぶし、その企業に頭を下げる派遣会社
カネの話をすると、
中途採用と違い、採用しても企業側は
年収3割マージンを払う必要はない。
しかも、最初は1ヶ月契約で、その後更新するか決まる。
つまり、気軽に採用できるはずなのだ。
とりあえず、その仕事ができそうだったら採用してみて
ダメなら変えればいい。
そうすれば、長期雇用を前提とした採用をしなくてすむし、
異業種の仕事にも挑戦しやすくなり、雇用も流動化する。
現在のほとんどの企業のように「採用されにくく、解雇されにくい」
世の中の場合、新しいことにチャレンジしづらい。
それを解消するのが、気軽に雇用・契約解除できる派遣のはずなのに、
企業の使い方のせいでそのメリットがつぶされている。
ぼくは一度、この問題点について派遣会社宛に
問題提起をしたことがあるが、
「仰るとおりなんですが、そういった企業様がお客様なので強く言えない」
そうだ。
結局、派遣会社は、そこを使う企業からお金をもらっているわけだから、
“お客様” になり、問題提起もできない。
そして、今回のように、
「派遣のほうが実は安定している」と
ポジショントークをする。
この負のスパイラルの闇は深い。
最後に
ぼくのブログは、短くサクッと読めるものを
目指しているので、事例は簡潔にしたつもりだが、
男女ともにできる仕事なのに、男性NGといった
差別もふつうにある(もちろん表には出ない)。
もちろん、今回の事例に出てきたような
ダメな企業ばかりではなく、働き方を多様化させるために
使っているところだってある。
しかし、そういった企業は、派遣社員側からは見えない。
時給や勤務場所といった条件面ばかりで、
働き方に関するマインドは見えない。
本当におもしろい世の中ですよ。
あ、ここでは書けなかった、もうちょい闇の部分を
noteに書いていますので、よろしければどうぞ。
さて、それでは今回はこのへんでー!
---お問い合わせはLINE公式アカウントへ。
メールの宛先は、
sakakiharaあっとまーくrebirthink.jpまで。
★逃げることは悪いことじゃない。高校・大学両方を中退した僕が伝えたいこと。
another lifeさんからの取材記事
★高校も大学も中退し、就活もしていない波瀾万丈な人生を歩んだ私が、学校教育を変えたいと決意した話
STORYSに自伝書きました