Amazonで仕事をしてると、AmazonGOは生まれるべくして生まれたなと思う
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どーも、榊原(@ms_rebirthink)です。
Amazon Goが大ニュースになってますね。
レジに並ぶ必要も、財布出して払う必要もない、
全自動ショッピング。
Amazonで仕事をしてる僕からすると、
Amazonらしいというか、
Amazonならやるよね、という感想。
詳細はリンクに詳しく書いてるので、
ぼくは別の視点で。
地球上で最もお客様を大切にする企業であること
Amazonの企業理念を見ると、
Amazon Goのようなイノベーションを
作り出せる土台があることがわかる。
「地球上で最もお客様を大切にする企業であること」
これがAmazonの理念です。
Amazonが普通の企業と違うところは、
この理念が現場レベルまで深く根付いていること。
例えば、Amazonの場合、
利益と倫理を天秤にかける場面が起きたら、
120%倫理を取る。
「お客様のためにならないことはやらない」
これが共通認識になっている。
え?それがAmazon Goとどう関係するかって?
Amazon Goの技術的な話をすると、
同じような店舗ってとっくに作ることができたんですよ。
商品にRFIDタグを埋め込んで、お店を出る時に
あらかじめ登録しているクレジットカードで決済する。
ただ、RFIDタグの単価はまだ高いので、
日用品の商品1つ1つにタグをつけると
採算が取れない。
それを、AIによるディープラーニングと
システムスキャンで実現させ、
支払いはAmazonアカウントと連動。
この発想になるのって、
Amazonが顧客を第一に見てるからだとぼくは思う。
顧客目線だからこそできたAmazon Goの仕組み
顧客にとっては、
めんどくさいアカウント作成や
クレジットカードの登録は必要なく、
既に持ってるAmazonアカウントが使える。
入店も、アプリとQRコードのみ。
どちらもすでに世界的に普及してるので、
顧客のハードルも低い。
Amazonの経営理念がブレないからこそ
できた仕組みであり、これが一般の企業だと、
技術ありきで考えてしまう。
つまり、○○という技術を使って何かできないか、これをやろう!
となってしまうのが一般の企業。
Amazonのような理念がしっかりしている企業は、
「顧客に最も親切でありたい」ことがベースであるから、
それが実現できる技術を選択するし、
なければ技術そのものを作る。
技術ありきで考えるか、
成し遂げたいありきで考えるのかの違い。
Amazonは後者であり、理念がブレていないからこそ、
実現するための手段として、QRコードやディープラーニングを
選択したんじゃないかな。
人の心を動かせば、利益は後からついてくる
Amazonがやってることは、
一見、どこに結びつくかわからないものもあるけれど、
「お客様を大切にする」という線の上に乗っかる。
アメリカで展開している、Amazonのリアル書店だって、
なんで書店なんてやるのか?
と疑問視されてましたが、Amazon Goに繋がる
リアル店舗の実験の要素もあったわけで。
短期的な利益を目指すのではなく、
お客様を大切にする、
社会へ貢献することを念頭に置いているからこそ、
人の心が動かされ、利益も生む。
同日、DMMの社長を外部から抜擢したことが話題になりましたが、
ぼくが大好きな亀山会長も似たことを仰っています。
亀山:(チームラボ代表の)猪子寿之さんの紹介で、2012年に会いました。猪子さんが「日本で最後に残るネット企業はDMMとピクシブだ」と褒めちぎるので、そんなにすごい会社なら会ってみよう、と。チームラボで会うことにしたのですが、猪子さんが1時間遅刻してきて、いきなり片桐さんと2人で話す羽目になりました。
その時「面白い」と思ったのは彼が「会社にとって一番大事なのは社会への影響力であって利益ではない」と言ったことです。「売り上げがどんなに伸びても利益ゼロ」を目指している自分の考え方にすごく近い。利益を出すくらいなら新規事業に投資します。死ぬ時におカネを残したって面白くないじゃないですか。「ああ、同じ考え方だなあ」と思いました。
最後に
というわけで、
Amazonは、企業理念が現場含め深く浸透し、
ぶれずに行動しているからこそ、
お客様を大切にすることを前提としたアクションを起こせ、
それがAmazon Goのイノベーションに繋がったわけです。
え?あれだけ大きなニュースになった
Amazon Goが生まれた理由って理念だけ?
と思う人もいるでしょうが、
言ってることとやってることが一致していて、
その理念が経営陣やマネージャークラスだけでなく、
現場にまで深く根付いているって、
めちゃくちゃすごいことですからね。
ぼくは色々な会社を見てきましたが、
Amazonクラスでベクトルが一致してる企業は珍しい。
だからこそ、技術的には全然可能なことなのに、
普及はおろか、どこもまともにやってなかったことを
Amazonは仕掛けた。
予想してる人が多いだろうけど、
このシステムごとリースして、
手数料を取るビジネスモデルだろうから、
日本でもセブンイレブンあたりからやってくれないかなー。
さて、それでは今回はこのへんでー!
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★逃げることは悪いことじゃない。高校・大学両方を中退した僕が伝えたいこと。
another lifeさんからの取材記事
★高校も大学も中退し、就活もしていない波瀾万丈な人生を歩んだ私が、学校教育を変えたいと決意した話
STORYSに自伝書きました